きょう いのち ほっとプラン
2010年5月17日
以前紹介した「きょう いのち ほっとプラン-京都市自殺総合対策推進計画」が5月13日に策定されました。
とても見やすいきれいなパンフレットです。
基本理念には次のように書かれています。
市民一人ひとりが,かけがえのない「いのち」を大切にするこころと生きる力を育むとともに,人と人とのこころがつながり,共にささえあうまち・京都をつくることです。京都らしい歴史に培われた文化や地域力を生かし,今より一歩踏み出し,人と人とのこころがつながり,「気づき」と「見守り」により誰もが生きる喜びとこころの安らぎを実感できる京都をめざしていきます。http://www.city.kyoto.jp/hokenfukushi/kokenzou/news/pdf/20100513-01.pdf
この理念を読んで、最近手にした本を思い出しました。
『ニューヨークの魔法の言葉』 岡田光世
「この街では、みんな寂しさを抱えている。だから人を幸せにする言葉が生まれる」
と帯に書かれたこの本には、著者がニューヨークで遭遇した小さな小さなエピソードが描かれています。
嫌なことがあっても、一歩踏み出せるような力をくれる人や言葉との出会い。
少し心ひらいて、人や言葉に接すれば、そこはニューヨークでなくてもあたたかい出会いがあるのかも…とじんわり心に響きました。
あとがきに書かれた「立ち止まって道端のバラの香りをかぐような心のゆとりをこの街は忘れてはいない」という言葉。
一人ひとりが心のゆとりをもち、出会う人や言葉に敏感になって「気づく」ことが京都を安らぐ街にする一歩なのかもしれませんね。
近所に咲いたバラがいつもよりきれいにみえる今日このごろです。