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本日、いのちの日。昨日は、自死の現状を学ぶ勉強会を開催しました。

2010年12月1日

今日、12月1日は国が定めた「いのちの日」です。

「いのちの日」の今日、自殺防止の特命チームの方々が東京新橋駅前でチラシを配られたことがニュースになっていました。

働き盛りの男性の自死が多くなっていることから、「お父さん、眠れてる?」と書かれたチラシが入ったティッシュを配布し、自死に至るサインの1つとされる「不眠」を、周りの人たちが見逃さないように、ということを訴えられたようです。

実用的なティッシュとともに配布することで、受け取りやすさが増し、気になる人に「ティッシュもらったからあげる」と渡すこともできるので、とてもいいアイディアだと思いました。

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昨日、センターのボランティアが集まり、自死の現状を学ぶ勉強会を開催しました。

精神科医の高橋祥友さんが著された『あなたの「死にたい、でも生きたい」を助けたい』(講談社+α新書)を輪読。

anata no sinitai demo ikitai wo tasuketai

それぞれ感じたことや思いを語りあう中で、いろいろと学ぶことがありました。中でも、

自殺に及んだ人の大多数が何らかのこころの病にかかっていたのに、生前に適切な治療を受けていた人はごくひと握りに過ぎないのです。

という一文から様々な意見が出ました。うつ病と自覚して病院にいくのは難しいのではないかということ。周囲が「うつ病では?」と感じても、指摘することで余計に傷つけてしまうのではという疑問。精神科医が忙しいことから患者の家族と向きあう時間がない、といった問題。

意見を聞きながら、うつ病といっても、個人個人で症状や状況、感情が異なり、ひとくくりにできないものなのだ、ということに気付かされました。

チラシやパンフレットを通して情報提供を行う際には、情報がすみずみまでいき届き、本当の効果がえられるために、そのことをよく考えていかなければいけないと思っています。