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【2022年度 Sotto講師無料派遣 希望団体・法人募集 】

2022年12月31日


京都自死・自殺相談センターは、死にたいほどの苦悩を抱えた方の心の居場所づくりを目的に、電話やメールによる「相談活動」、自死遺族や死にたい気持ちを持った方を対象とした「対人支援活動」、シンポジウムなどの「啓発」といった自死の苦悩を抱えた方への心の支え・居場所を提供する事業を行っています。

相手に自分の話を聞いてもらえたと実感してもらうには、言葉の背後にある気持ちや考えていることを肯定的に受け取ってもらえたと実感してもらうことが大切だと考えています。当センターがこれまでのべ2万件以上の自殺相談を受けてきた経験をもとに、相談の現場で培ってきた知見には、気持ちを受け取る力や日々の人間関係やコミュニケーションを円滑化させるヒントがたくさんあります。
「話を聴く・相談にのる」「気持ちと気持ちが触れる感覚」とはどういったものなのか、本研修では、実際の相談活動に従事している講師から話を聴いたり、直接質問するプログラムをご用意しています。また、体験的に学んでいただける本格的なロールプレイ研修もご用意できますので、相談業務でのさらなる研鑽にご活用ください。

つきましては、研修を希望する団体を募集いたします。希望のテーマや開催形式を選んでいただけるオーダーメイド研修です。普段は有料での研修となりますが、「赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン居場所を失った人への緊急活動応援助成金」により無料で実施いたします。勉強会や研修の機会にご活用ください。

[申し込み] Googleフォームからお申込みください。
https://forms.gle/KJDxMZTAPRkLkx857

[ 募集期間 ]1月6日(金)9時~  先着5団体

[ 実施期間 ]2023年1月中旬から2023年3月までの間で調整

[研修費]無料
※ロールプレイ研修を現地でご希望の場合、交通費の合計が10,000円を超える分の差額は依頼団体様にてご負担をお願いいたします

[受講者の声]

講義を聞いて深い感動と、今の自分の姿勢を問われたような気がしました。相談者の「孤独」にいかに寄り添うか。絶望の中でも、今ここにはちゃんと受け止めてくれる人がいる。精一杯の優しさで、相談者の心をわかろうとする。創造する気持ち。相手の立場で発想する。覚悟を決めて、相談者に相対する。聞き手のレベルアップするためには、毎回の振り返りが必要であり、自分の受け答えについて「これでよかったのか」と考え続けることが大事である。ずっと聞き手として、磨き続ける姿勢を持つこと。講師の優しさが画面からあふれ出ていました。

自分の中にある「こうあって欲しい」という気持ちや考えは、自分の欲であること。常識的には違うのかもしれないけれど、かけ手が心から望むものを一番に考えられるように、自分の考えの向きを変えていくこと。こうした考えを新たに得ることができました。受け手としての心構えというか、覚悟を新たにできたように思います。

フッと目を上げて周りを見ると、世界は広がっているんだったと思い出した感じ。(生きづらさや孤独に苛まれている気持ちに寄り添う人たちが世の中にはたくさん居るんだなと改めて感じたので)

[こんな団体や組織におすすめ]

・相談業務の対応で相手との信頼関係を構築したい

・自殺相談の現場に関わる相談員の話を聞きたい・一緒に考えたい

・死にたい気持ちを持った人との関わり方を学びたい

・自死遺族の方との関わり方を学びたい

[実施までの流れ]

1、Googleフォームで申し込み
https://forms.gle/KJDxMZTAPRkLkx857
テーマや研修形式を参考に申し込み

2、事前打ち合わせ
メールで日程調整後、オンラインにて事前打ち合わせ。研修プランのご提案。

3、研修・講演
提案の研修プランに合わせて、研修・講演会の実施

[たとえばこのような研修・講演形式]
※ご依頼いただいた団体の主催として、募集をかけていただけば依頼団体外部の方の参加もOKです。

A.講演のみ
30分~2時間程度
定員なし

B.ワークショップ
2時間~半日研修
定員10-50名

C.ロールプレイ研修
3時間~1日研修
定員5~20名まで

[たとえばこのような研修・講演テーマ]

①相談対応を学ぶ
「相談にのるということ」「話を聴くということ」「ロールプレイによる模擬相談」

②自死・自殺について学ぶ
「自殺という死をどう捉えるか」
「死にたいほどの苦悩を持った人のそばにいること」
「死にたい気持ち」について考えるワークショップ

③私たちにできることを考える
「相談の仕方・SOSの出し方を考える」
「自殺予防教育を考える」
「身近な人からしにたいと打ち明けられたら」