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ひびきあう音とこころ

2010年12月6日

2/4(土)、こころのカフェきょうと主催の講演会&演奏会「第4回ひびきあう音とこころ」に、
参加してきました。

会場にはテーブルが10個程度おかれ、綺麗なテーブルクロスに、かわいいお花やお菓子、コーヒー・お茶なども用意され、とてもあたたかな空間が演出されていました。参加者は、遺族の方を中心に約100人。

ここカフェのこうした会への参加は初めてでしたが、スタッフの方がたの行き届いた配慮と、自由に笑い、涙を流せる「場づくり」に、深い優しさを感じました。

講演は、秋田藤里町で活動している曹洞宗の袴田俊英師。
笑顔がとても素敵な方で、ソフトな語り口のなかに、強い活動への意思も感じられ、たいへん良いご講演でした。

袴田師は、「交通安全などの運動は、だれもが自分のことと思い盛り上がるが、自殺は秋田であってもなかなかそうならない。特別な人が行う、特別な活動と思われてしまっている」と指摘。

また現代の日本社会について、「キレイなこと、完璧なことばかり求める社会。苦しみやめんどくさいことを排除する社会、間違いを許さない社会になっている。しかし、苦しみがこの世界にあることは「当たり前」だ」と述べ、そうしや社会のなかで、少しでも他者のことを心と体で「わかろうとする」ことがとても大事だと
強調されておられました。「優しさは振る舞い」という言葉が印象に残りました。

講演後は、NZUKIさんによるコンサートも行われました。NZUKIさんは、弟さんを自死でなくされています。弟さんを失った悲しみを音楽で癒すうちに自らもシンガ―として活動されるようになったそうです。とてもパワフルな声が会場を包み込み、参加された皆さんの想いが一体となって、とても感動的なコンサートでした。まさに「ひびきあう音とこころ」。

当センターでも自死で大切な人を亡くした方のグリーフサポートをおこなっていきますが、その時に大切にしなければならないことをたくさん学ばせていただきました。

こころのカフェ きょうとのスタッフの皆さま、またご参加された方がた、本当にありがとうございました。