マイ・バック・ページ

今年に入り、俳優の水嶋ヒロの作家デビュー作品「KAGEROU」をはじめ、〈いのち〉をテーマとした書籍が話題となっています。そうしたなかで、今回は最近再刊されたこの本に注目したいと思います。

川本三郎作『マイバックページ- ある60年代の物語』(平凡社)。

本書は、騒乱の60年代末に生きた武骨で真摯なジャーナリストの自伝的評論ですが、同時に、若き日の著者が体験した「時代の回想録」でもあり、東大安田講堂事件やベトナム戦争など多くの事件が活写されています。

そのなかで、私が最も関心をもって読んだのが、タレント保倉幸恵さんについて取り上げられた一節です。保倉さんは、当時清純派として、「週刊朝日」の表紙モデルを飾るなど、約5年間にわたり各誌のグラビアに掲載される人気のタレントでした。しかし、人気絶頂のさなか、彼女は22歳の夏、飛び込み自殺を選んだのです。

彼女がなぜ死を選んだのか、その理由は、古くからの付き合いがあった記者たちも知ることができなかったと著者は語ります。そもそも彼女は、自宅の住所なども親しい人に知らせたことがないなど、必ずしも人付き合いが良かったわけではなかったようです。著者の川本氏は、そうした保倉さんについて、「彼女には居場所がなかった」と述べています。もしかすると、居場所も、将来への希望も得られず、ただ抱えきれぬ苦しみを一人で背負いこんでいたのかもしれません。

現代でも年間自殺者3万人と言われていますが、その背後には、もっと多くの自殺念慮を抱えておられる方の存在があります。一人で悩みを抱え込んでいる方に、少しの間でも「居場所」と感じてもらえるような場づくりがきわめて重要でしょう。

相談センターがそうした支援の一端を担えるように、今後の取り組みへの決意を新たにしました。

Filed under: 活動報告,紹介 — Ory-M-Ace 18:47  Comments (4)

【更新情報】リンクバナーができました

いつもお世話になっているエクザムさんに作成をお願いしていた、京都自死・自殺相談センターのバナーが本日アップされました。当サイトへリンクの際にはご利用ください。

画像を使用する際、直リンクはせずにファイルを保存してからお使いくださいね。

好きな画像を右クリックし[名前をつけて画像を保存]を選んで任意の場所に保存できます。

また、本棚の会報第七号も更新されていますので、あわせてご覧ください。

今後ともよろしくお願いします。

Filed under: 更新情報 — koron 18:37  Comments (2)

学生さんへの情報提供の必要性

インフルエンザが流行っているようですね。当センターにもインフルエンザにやられて、寝込んでしまったスタッフがいます。高熱が続くのでとてもしんどそうです((+_+))

大学でもインフルエンザが流行っているようですね。卒論提出やテストがあったりして精神的にも体力的にも弱る時期ですよね。。。睡眠と水分をしっかりとって無事のりきってください!

京都は大学の街ですが、その影響は京都市の自死の現状にもあらわれています。当センターでも、大学生の皆様に情報提供をする必要性を感じています。

京都市域では他と比べて,男性・女性とも自殺者の中に学生の占める割合が高いという特徴が見られます。これは,「大学のまち」といわれるように,京都には大学が多くあり,学生がたくさん住んでいることが関係していると思われます。出典:『きょう いのち ほっとぷらん―京都市自殺総合対策推進計画―』(2010年3月)
富山大学では、2009年に自殺防止対策室が学内に設置され、学生や教職員のメンタルヘルスに対する意識付けを重点に啓発活動を重ねることにより、着実に成果をあげているとのこと。http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20110120201.htm
全国的にめずらしいことなのだそうです。参考にさせていただけることがたくさんあるはず。人生に大きくかかわることだからこそ、若いうちから”知っておく”ことができればいいのではないかと思います。

Filed under: 紹介 — komichi 22:29  Comments (1)

【更新情報】本棚に会報が追加されました

本棚のページに会員の方へお配りしている、京都自死・自殺相談センターの会報が追加されました。

現在、バックナンバーNo.1~6が閲覧できます。なお、PDFファイルを開くにはビューワーソフトが必要です。お使いのパソコンに閲覧ソフトがインストールされていない場合は、本棚-会報ページ下部の案内にしたがってAdobe Readerをインストールしてご覧ください。ダウンロードは無料です。

会報では毎月の活動報告のほか、ボランティアスタッフによるコラムや、オススメ書籍の紹介も掲載しています。

今後も2月号、3月号と更新していく予定ですので、お楽しみに。

Filed under: 更新情報 — koron 17:49  Comments (3)

【2/20】開催 自死遺族ケアシンポジウムのお知らせ

お正月も半ばをすぎ、すでに新春でなくなっています。コンビニでは「恵方巻」が広告されていたり、街はもう節分にシフトしているのですね。

節分が終わったらひな祭り・・・それが終わったら入学式・・・とあっという間に過ぎていくことにときどきすごく驚かされます((+_+))ううっ。

さて、リメンバー神戸の梁勝則先生からシンポジウムの連絡をいただきました。講師の清水新二先生やリメンバー名古屋の野村清治さんをはじめ、いつもお世話になっている方がたくさん出演されます。当センターも大切な人を自死で亡くした方のサポートを行う予定ですので、勉強させていただきます。ぜひ皆様ご参加ください。詳細は下記のとおりです(*^_^*) (続きを読む…)

Filed under: 紹介 — komichi 10:21  Comments (1)

【NEWS】自殺防ぐ対策 3月に向け検討

以下のリンクはNHKのニュースです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110112/k10013362551000.html

(追記:リンク切れのためリンクを解除しました)

水曜日の更新で、民主党で発足したプロジェクトチームについて触れましたが、その初会合が開かれたというニュースです。

やはり、支援を必要としている方へ十分に行き届かない現状がそこでも指摘されていた模様でした。

特に自殺者の増える3月に具体策を検討していくということになっています。

(続きを読む…)

Filed under: 報道,活動報告 — koron 22:24  Comments (0)

自死者13年連続3万人超。

先日、警察庁により昨年1年間の全国の自死者数の速報値が発表されました。

自死者は13年連続3万人を超えました。男性は2万2178人。女性は9382人。

前年比でいうと、全体で3.9%減、男性は5.5%減、女性は0.1%増。

京都府は622人。昨年の620人と比較すると2人増えました。

いずれも高い水準を保ち続けています。

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H22_tsukibetsujisatsusya.pdf

このような状況をうけ、民主党は自殺対策推進プロジェクトチームを設立。本日は初会合が行われます。

そこでは従来の対策で、なぜ効果が上がらないのか問題点を検証され、対策強化の提言をまとめ、政府に働きかけることになるようです。

今後の動きに注目しながら、当センターでも「何が必要とされているのか」ということを深める機会とし、

年の初め、気持ちをあらたに、私たちにできることを続けていきたいと思います。

Filed under: 活動報告 — komichi 10:20  Comments (4)

2011年、どうぞよろしくお願いします

年末年始、みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。

京都自死・自殺相談センターでは、大晦日・元旦と通常通りの電話相談を受け付けていましたので、電話番をしながら年を越したボランティアもいました。

私自信も、過去には、大晦日の夜に独り棚卸作業をしながら年を越し、朝になったらまた出勤という年がありました。

ただただ日々が過ぎていくだけで、世間でいう季節の催しやお祝いが自分とは程遠いものに感じたものです。

そんな、どこか自分だけが取り残されているような孤独を感じている方にも、そっと(Sotto)寄り添える相談センターでありたいと、名称を考えた当時を思いながら、新年を機に気持ちを新たにしています。 (続きを読む…)

Filed under: (・v・) — koron 15:15  Comments (2)